屋根カバー工法は、重ね葺きとも言い、現在の屋根をほぼそのまま残し、その上に新しい屋根を載せて覆う工事を指します。多くの場合、ガルバリウム鋼板の屋根材を使用します。屋根葺き替え工事と比較して、それぞれメリット、デメリットがありますが、カバー工法を選ばれる方は「費用を抑えたいから」という方が圧倒的に多いです。
スレート屋根にガルバリウム鋼板を重ね葺きする工事が最も多くご依頼頂きます。
こちらもガルバリウム鋼板ほかに、アスファルトシングルでカバーでもできます。
カバー工法は可能ですが、屋根そのものの劣化が進んでいるとおススメできません。
カバー工法そのものができません。基本的には葺き替え工事のご提案となります。
屋根の野地板など、下地部分が劣化していた場合は、まず下地部分の補修が必要です。また、劣化が進んでいると、新しい屋根材を固定する釘やねじが効かないケースもあります。安易にカバー工法を勧める業者にはご注意ください。
※ 下地工事(増し張り)が不要の工事もございます。詳しくはお問い合わせ下さい。
棟板金と、その下にある貫板を撤去します。雪止めが設置されている場合はそれらも撤去し清掃を行います。 屋根カバー工法は廃材はこの部分だけなので、廃材処分費が抑えられます。
既存の屋根の上に防水紙を貼り付けます。軒先から棟に向かって敷いていきます。その時に上下の防水紙を10cm前後重ねます。そうすることで、仮に屋根材の下に水分が入り込んでも屋内への浸入が防げます。
1枚1枚、屋根の形状に合わせて敷設します。最初に谷棟、隅棟を取り付けていきます。その後、軒先から平らな部分を取り付けていきます。
屋根材の設置が終わりましたら、貫板を設置します。腐食しにくいプラスチック樹脂製の貫板を設置後、棟板金の設置を行います。棟の形状に合わせ、貫板の上に棟板金を被せ、SUSビスを使って固定していきます。特に棟板金は風の影響を受けやすいので、飛散しないようにしっかりと固定します。
棟板金の接合部をコーキングで雨水の侵入を防ぎます。その後、雪止めの設置をして、工事完了です。
屋根の葺き替え工事は、既存の屋根を剥がし、新しい屋根に葺き替える工事です。費用はカバー工法より高くはなりますが、屋根のリフォーム工事の中でも、一番メリットが多い工事でもあります。
屋根材の劣化がそこまで進んでいなければ、屋根塗装もおススメです。コスト的も安く、遮熱塗装などで快適さもプラスできます。また、色もきれいになりますので、築10~15年でしたら、おススメです。